4.車内広告との出会い
— 結構、思い立ったらパッと行動するタイプなんですね。
齊藤: まぁ、そうですね。
あまり損得考えずに動くかもね。
それよりも、先を見据えて行動するみたいな。
それが、正しいかどうかは別として。
あと、ストレートに行くわけではなく、
方向性を変えたりもしているので。
だけど、「先にある何か」を実現するために、
「今、なにをするか」を考えて、行動するっていうのかな。
で、アメリカで仕事をしたい、って思っていたところ、
アメリカのビジネス交換プログラム
があることを、偶然知って。
定期的にテストをしているって、情報を得たんだよね。
合格したら、アメリカで働くための
ビザを発給してくれるプログラムで。
今もあるのかな?
インターナショナル・インターンシップ・プログラム
を提供している組織だった。
— それって、どこで見つけたんですか?
齊藤: 電車の中の広告。
それで、すぐ電車を降りて、電話して。
「来週、試験と面接ありますよ」って言われた。
急いで、資料取り寄せて、試験受けてって感じ。
— 見つけたのも、すごく偶然ですよね。電車の中って。
齊藤: そうだよね。
で、ちょうどその試験が出張と重なってしまって。
それで、当時の上司に、
「ちょっと、こういうことを考えているので、出張にいけません」
って話しをして。
それが、「辞めます」っていう意思表示だったというか。
でも、その時には、落ちるかも知れない状況だった。
結果的には、無事に合格してビザの発給をしてもらう
資格を得ることが出来たんだけど。
で、その次。
実は会社は辞めたんだけど、
アメリカで働く先は、自分で探さないといけなくって。
それを見つけるまで半年かかって。
— えっ?!仕事は日本で探したのですか?
齊藤: そう、日本で。
全部、じぶんで調べた。
アメリカから出張で来ていた人と面接受けたり、
色々な人に、こういうことを考えていると話しをしたり。
で、ある時、そういう人を受け入れてもいいよと、
ある会社を紹介してもらって。
それが、アメリカのサンディエゴにあった
ファッション系輸出ベンチャーの会社だった。
— この会社は何を扱う会社だったのですか?
齊藤: MAGIC(全米最大のアパレル展示会)とか、
ASR(アクション・スポーツ・リテイラー)とか、
どちらもアメリカのラスベガスや西海岸で行われている国際的な
アパレルおよびスポーツの見本市なんだけど。
その展示会に、世界からバイヤーが買い付けにくるでしょう。
そこで、バイヤーのアテンドをして、買い付けをサポートして。
色々な会社に注文をして。
最終的には、バイヤーが自分の国に輸入するんだけど、
その買い付けと輸出を請け負っている、
世界のファッションチェーンの買い付けをサポートする会社。
シッパー(輸出業者)ともいうかな。
そういう会社、今でもいっぱいあるけど。
その中のひとつに入れてもらって。
そこで1年間、日本人ひとりしかいない環境で働いた。
<Episode5公開しました>
つづき